五稜郭病院の井上さん、医療保育専門士に認定
update 2011/3/23 15:16
函館五稜郭病院(函館市五稜郭町38、老松寛院長)の小児病棟の病棟保育士(医療保育士)、井上美雪さん(50)がこのほど、日本医療保育学会が認定する医療保育専門士に認定された。道内では2人目の認定で、道南では初めて。
医療保育士は、医療機関に入院する幼児、児童の保育に当たり、医療サイドと連携しながら生活支援や遊びの援助などを行う。
同専門士は医療保育士の専門性を高め専門職として位置づけようと2007年から始まった資格制度で、資格を取得するには医療保育士として一定以上の職務経験があり、同会が行う研修の受講や論文の提出などをクリアする必要がある。取得には数年かかるといわれる。
資格の取得で、医療保育士としての資質、技能を高めることができ、習得した技能を生かした質の高い保育が期待される。
井上さんは1981年から函館五稜郭病院の医療保育士を務めてきたが、自身の技能をさらに向上させたいと一念発起し、07年に取得を目指した。
同年3月、8月、9月に計5日間の研修会が東京で行われ、子供の発育・発達や小児の疾患、トータルケア・チーム医療など7領域で講義、演習を受講。領域ごとのレポートや論文の提出が義務付けられ、日々の仕事をしながら執筆に取り組んできた。昨年6月に論文を提出した後、9月に面接試験に臨み、今年1月下旬に合格の連絡を受けた。
井上さんは「資格取得によって医学的な分野の知識がより深まった。学んだことを生かしながら子供たちが元気で退院するサポートをして、保護者の支援にも努めていきたい」と話している。
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