東日本大震災、海員組合支部に物資次々

update 2011/3/22 10:51


 函館港から東日本大震災の被災地へイカ釣り漁船で支援物資を海上輸送することを決めた全日本海員組合(東京)の道南支部(函館市末広町、若松信弘支部長)に、道内から寄付された物資が次々と寄せられている。21日までに数百件の個人・団体から「1隻分の容積を超える量」(同支部)が届けられ、職員らは荷さばきや市民からの問い合わせに追われている。

 同支部によると、一般からの受け入れを開始した20日から2日間で物資は30〜40トン分に達したという。飲料水やカップめん、米、ジャガイモ、紙おむつ、トイレットペーパー、電池…。職員らは同支部事務所前に箱詰めされた物資を手分けして倉庫に運んでいた。

 遠くは北見市からトラックで持ち込まれた物資もあり、同組合北海道地方支部の佐藤康博支部長は「人間の温かさが心底伝わる。われわれが運ぶのは物資はもちろん、被災者のために何かしたい、と思う多くの方々の気持ち」と語る。中には物資の仕分けの手伝いを名乗り出た市民もいたという。

 21日にはチャーターした漁船に物資を積み込む予定だったが、予想を大幅に超える寄付があったため、予定を1日繰り下げた。初便は23日午前10時に出港予定で、物資の量に応じて順次往復する。支援物資は東北地方の各港で待機する各支部を通じて被災した宮城県気仙沼市や岩手県宮古市などに届けられる。

 募集するのは常温保存できる食料品、飲料、衛生用品、毛布の4種類が対象。箱に入れた状態で受け付ける。郵送する場合は〒041・0824 函館市西桔梗町863の1、カネス杉沢事業所へ(送料は自己負担)。持ち込む場合は同市末広町23の7、全日本海員組合道南支部へ。問い合わせ先は同支部 TEL0138・22・8128。

提供 - 函館新聞社


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