若者対象に歴史散歩の会、町の魅力を再認識
update 2011/3/22 10:50
西部地区を歩きながら町の歴史を学ぶ「箱館歴史散歩の会」を主宰する中尾仁彦さんが、高校、大学生などを対象にした「第54回箱館歴史散歩の会〜もう一度西部の町並みを歩いてみませんか」が19日、市内西部地区で開かれた。高校生から一般まで15人が参加し、中尾さんが函館発祥のものなどを紹介しながら散策した。
同会は、毎月1、2回のペースで一般を対象に開き、西部地区に古くから残る建物や碑を歩いて巡る(冬は講座のみ)。今回は、この春に進学や就職で函館を離れる人に、あらためて和洋折衷の建物などが残る西部地区を見て回り、函館の良さを知り、新天地で広めてもらおうと初開催した。
冷たい風が吹く中、北海道最初の造船所(高田屋嘉兵衛資料館)、日本最古のコンクリート製の電柱などを約2時間半かけて回った。二十間坂などでは大火にまつわる話を交え「この周辺は何度も大火に見舞われたが、人や町はその度に強くなりながら復興してきた」と話し、参加者は熱心にメモを取って聞き入っていた。
中尾さんは「寒かったが、皆さん一生懸命聞いてくれ、郷土を知る人の底辺拡大になったと思う。5月には新しく函館に来た人を対象に開いてみたい」と話していた。
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