津軽海峡フェリーターミナルから海自輸送艦出航

update 2011/3/18 12:32


 震災被災地で不足している燃料などの救援物資を積んだ海上自衛隊舞鶴地方隊所属の輸送艦「のと」(渡邉孝司艦長、590トン)が17日昼、函館市港町3の津軽海峡フェリーターミナルを出航した。海自函館基地隊によると、道内の民間施設で海自の艦隊が利用されるのは初めて。同日夜に対岸の大湊港(青森県むつ市)に着岸、トラックで物資を運ぶ。

 防衛省の要請を受け、災害支援救助隊として16日夜に急きょ派遣が決定。全国各地区の海自輸送艦や護衛艦は、これまで横須賀(神奈川)、大湊の2港へ集まり、物資搬送などに当たっている。「のと」は15日に函館市大町の西ふ頭へ着岸。同日中にガソリンを積んで大湊へ出航、翌日に函館へ戻っており、今回が2回目の出動となる。

 この日は午前11時に同ターミナルで積み込み作業を開始。一般的なフェリーでは危険物扱いのため積み込めない灯油を、200リットル入りドラム缶20本分を用意したほか、毛布2000枚、米も積み込んだ。横須賀の護衛艦隊所属の第15護衛隊「おおよど」も、同日午後1時過ぎ、毛布などを載せて港町ふ頭を出発した。

 海自函館基地隊総務課は「津軽海峡フェリーの協力がなければできないこと。海自としても全力で輸送に当たりたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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