道南でも節電の動き

update 2011/3/16 10:07


 北海道電力が本州方面に最大60万キロワットの電力を融通していることに伴い、道南の小売店や企業の間にも節電の動きが広まっている。ただ、北電は「道内の必要分は確保してあり、日ごろから心掛ける省エネを引き続き実施してほしい」とし、現段階では特別な対応の必要はないとの見解を示している。

 本州への送電は、津軽海峡の送電線を利用して13日から実施中。必要量に合わせて融通するが、これは「道内の各発電施設の能力を最大限に発揮して、通常以上の電力を確保している結果」とし、道内使用分は十分にあることを強調する。しかし一方では「節電の取り組みは国全体が置かれている状況を考えると意義深い」と受け止めており、「必要以上の電力の使用を控えることはいつも通り続けてほしい」と求める。

 市内の大型ホームセンターでは東京電力の計画停電実施に伴い、15日から店内の一部の蛍光灯を消灯した。「本州で電気の供給が不足しており、店としても使用を抑えなければという気持ちになりました」と話す。

 自発的な節電の動きは観光施設でもみられ、五稜郭タワー(五稜郭町43)は日没から午後10時まで毎晩行う夜間ライトアップを同日から当面自粛することに。同社は「点灯再開時期は社会情勢を見極めて決定する」。タワーは通常通り営業している。

提供 - 函館新聞社


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