物流不安 消費者買いだめ

update 2011/3/16 10:07


 東日本大震災の発生以降、函館市内の小売店などでは防災グッズやカップ麺などの売れ行きが急増し、品薄になる店が出ている。防災意識の高まりのほか、震災による物流まひの懸念などから買いだめに走る消費者がいるとみられるが、小売業関係者は「物流が止まったり、在庫が完全になくなるわけではない。社会情勢をよく見極め、冷静な対応を」と呼び掛けている。

 地震発生の翌日からレジ前に乾電池や掃除用具の売り場を設けたイエローグローブ豊川店(豊川町7)は、12日から客が途切れない。モップや単1中心の乾電池は通常の倍以上の売れ行き。懐中電灯も14日に完売し、次回の入荷時期も未定のまま。

 同店は現状について「万一の事態に備えたり被災地の親族に送ったりとさまざまな声を聞くが、どうか落ち着いてほしい」と協力を呼び掛ける。

 市内のあるホームセンターも、この4日間で乾電池やガスコンロ、長靴、ゴム手袋などの売れ行きが伸びたが、「物流が完全にまひしたわけではない」と強調し「パニックになるので過度な買いだめは控えて」と話す。

 スーパーセンタートライアル北美原店(北美原1)でも、カップ麺やミネラルウオーター、缶詰などの非常食が続々と売れるが、在庫分でカバーできるものも多いという。同店も「混乱が起きないよう11日以降、お客さんに冷静な対応を求めている」と話す。

 渡島・桧山管内で16店舗を経営する道南ラルズも、11日以降で食料品の売り上げが通常の10%増になったが、現在は落ち着いてきた。同店は「今後も消費者の不安をあおらない対応を心掛けていく」としている。

提供 - 函館新聞社


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