巨大地震 函館朝市で被害深刻 観光客困惑

update 2011/3/12 10:07


 函館市内では函館朝市が深刻な被害を受けた。関係者によると、11日午後4時半ごろから、海側から徐々に浸水し始め、同5時ごろには付近一帯が冠水状態に。メーンの仲通りには木箱や発泡スチロール、陳列台などが散乱し、商品なのか魚介類も道端に転がっていた。

 「午後4時半ごろ、摩周丸の方からゆっくりと水が流れ込んできた。春休みの卒業旅行シーズンでもあるので、半端じゃないダメージ」。水産物販売の松岡商店の岩本利典代表(34)はやり場のないむなしさを漏らした。

 付近では一部で停電も発生。朝市では水産物や加工品の冷凍・冷蔵商品も少なくないため、吉田さんは「じゅう器ももう使い物にならない。このままでは営業再開もままならず、どれぐらいの損害額になるのか、これからが本当に怖い」とため息をついた。

 函館朝市協同組合連合会の井上敏広理事長は「朝市には埋め立て地も多く、地盤が低いところもあり、立地場所によって被害の度合いに差が出ている。東北新幹線全線開業などで、これから本番という時に、商売への影響は計り知れない」と話していた。

 西部地区の金森倉庫群の土産物店などは、軒並み営業を停止した。海岸に面した玄関前には土のうを積んで閉鎖。津波が押し寄せた後に現地を確認しに来た施設管理者は、「これほどの被害はチリ沖地震以来。店舗の中には水浸しのところもある」と話す。

 このほか市内の商業施設や事業所、ガソリンスタンドなども、営業見合わせなどの措置を取った。造船の函館どつく(弁天町)では被害はなかったが、作業を中断して一時は待機の姿勢を取り、通常より早い午後4時半ごろに退社を指示した。

提供 - 函館新聞社


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