生活保護率 全道2番目に…函館市
update 2011/3/11 10:19
函館市の1月の生活保護率は44.6パーミル(パーミル=人口1000人当たりの被保護者数)となり、前年同月(42.6パーミル)と前月(44.5パーミル)をそれぞれ上回り、保護率、保護者数ともに3カ月連続で過去最多を更新した。これに伴い道内市部での保護率は、三笠を抜き釧路に次ぐ2番目の高率に。22人に1人は保護者がいるというかつてない状況だ。
同市の保護率は不況などの影響で、ここ数年は季節にかかわらず急激な増加を続けている。昨年10月にはいったん前月比減に転じたものの、保護を受けやすい冬期(11―3月)を迎えた同11月からは再び増加の一途。この3カ月間に保護率は0・8ポイント増えた。1月の保護者数は前月比19人増の1万2570人、保護世帯数は同11世帯増の8913世帯となった。 全道の市部での函館の位置は、昨年1月に3番目に。一時は4番目となったが、同7月からは再び3番目だった。今回はこれまで2番手だった三笠が前月比0.2ポイント減の44.5パーミルとなり、逆に増えた函館と位置が交代した。
最も高い釧路(53.1パーミル)との差は8.5ポイントと小さくはないが、狭まることに対して関係者の危機感は募る。また全道平均の26.5パーミルと比較すると圧倒的に高く、函館市福祉事務所は「事態を厳粛に受け止める」とする。
止まらない増加について市福祉事務所は、地域経済の低迷や都市に保護者が集まる仕組みを挙げ、「函館地方の平均賃金が道内で2番目に低いことも無関係ではない」と低賃金による就労意欲減退を指摘する。対応としては自立支援に引き続き力を入れるという。
隣接する北斗市の保護者数は、前年同月比では増となったものの、前月比では1人減の842人に。道南の町の保護率は、渡島管内は前年同月比0.7ポイント増の23.1パーミル。桧山管内は同1.4ポイント増の32.9パーミルで、江差と上ノ国の高さが目立つ。
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