身近な函館PR 仙台で観光客誘致

update 2011/3/10 12:07


 函館市は、東北新幹線の新型車両「はやぶさ」の導入に合わせ、仙台での観光客誘致に力を入れている。狙うのはこれまで「PRの空白地帯」(市ブランド推進課)だった仙台圏150万人のマーケット。はやぶさ投入でさらに近くなる函館をアピールし、青森とも連携しながら誘客促進や交流人口の拡大を目指す。

 2月16日午後の宮城県庁。函館市の観光PRキャラクター「イカール星人」が襲来し、宮城県観光PRキャラクター「むすび丸」が迎え撃つ。イカール星人の「ゲソチョップ」に対し、刀を抜くむすび丸は防戦一方。そこに青森市観光PRキャラクター「ハネトン」が仲裁に入って仲直り―。

 これは函館、青森両市の観光PRのため宮城県副知事を表敬訪問した際のひとこま。新幹線でつながる青函圏と仙台の一体感を演出しようと企画し、地元の保育園児や昼休み中の県職員ら約200人が「ゆるキャラ」の競演を楽しんだ。「思ったより仙台の人の期待は高い」。函館市ブランド推進課の大泉潤主査は手応えを感じた。

 函館、青森両市でつくる青函観光宣伝協議会が2月15、16の両日、初めて仙台での観光PRを合同で展開。キャラクターと両市の担当者、ミスはこだて、ミスねぶたが県庁や市役所を訪問したほか、地元のテレビ番組などに出演し、春以降の本格的な観光シーズンに向けてそれぞれの観光資源を売り込んだ。

 今月5日のはやぶさ導入で、函館―仙台間の所要時間は最速で3時間52分となり、乗客シェアで航空機との分岐点とされる「4時間の壁」を切る。同課は「新幹線のスピードアップ、グレードアップは距離のイメージも近づける」と期待し、仙台の各訪問先でも「新青森からちょっと足を延ばせば函館」と強調した。

 今月13、14の両日にはJR東日本などの主催で、新幹線を使った仙台発1泊2日のモニターツアー客を函館に招く。自己負担額1万円の格安プランとあって、定員40人に対し、1500人以上の応募が殺到する人気ぶり。協力した市観光振興課は「春の大型連休に向けて函館を再訪してもらうきっかけにしてほしい」と躍起だ。

 今年5月21、22日には仙台市内で道南18町の食の名産品を一堂に集めた「函館・みなみ北海道グルメパークin仙台」の開催も決定。同課は「より近くなった函館を身近に感じてもらい、4年後の北海道新幹線開業に向けて東北と一体となって交流人口の拡大につなげていきたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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