ヒブ・小児用肺炎球菌ワクチン 函館でも接種見合わせ
update 2011/3/9 12:46
細菌性髄膜炎を予防するヒブ・小児用肺炎球菌ワクチンなどを接種した幼児が、今月2〜4日に全国で相次いで4人死亡したことを受け、厚生労働省は5日から、ヒブ・小児用肺炎球菌ワクチンの接種を一時見合わせている。函館市や接種を行ってきた医療機関は、再開について国の決定を待つほかなく、保護者らも困惑の色を隠せない。
同ワクチンを接種した後、死亡した幼児は8日現在で5人。いずれの幼児もヒブ・小児用肺炎球菌の両方、もしくはどちらかを他のワクチンと同時接種しており、5人のうち少なくとも3人に何らかの持病が見られた。厚労省は8日、専門家による会議を開き、因果関係について調査しており「検討結果を踏まえて、その後の対応を速やかに決めたい」とする。
市立函館保健所は5日、同ワクチン接種を委託してきた医療機関に接種を見合わせる通知をしたほか、8日には接種の一時見合わせの経緯をホームページに掲載している。
一方、医療機関では突然の通知に戸惑いの声も。函館市本通3の「あんざいクリニック」(安斉治一院長)小児科では8日現在、5日以降に同ワクチン接種を予約していた約50人に一時見合わせについて説明。安斉由紀子副院長は「国が見合わせを決定した以上従うしかない。接種費用が助成され、多くの子どもが接種できるようになっただけに残念」と話す。 市内柏木町の女性(35)は、長男(5カ月)の予防接種を10日に予約していたが、7日になって病院から接種見合わせの連絡を受けたという。「子どもの健康のためのワクチンなので、接種を受けないことに心配があるし、一方で安全性がはっきりしないのも不安。再開時期も分からないし、ほかの予防接種のタイミングと重ならなければいいのだが」と困惑する。
同保健所は「今後の国の動向に配慮しながら、新たな情報が入り次第検討したい」としている。
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