小中学校との連携策探る 道教育大函館校が特別支援教育フォーラム

update 2011/3/6 12:06


 知的障害や自閉症など、障害のある子どもたちの自立や社会参加に向けて行われている、特別支援教育に関するフォーラム(道教育大函館校主催)が5日、函館市八幡町の同校で開かれた。「小中学校と特別支援学校との連携」をテーマに、道南や本州で特別支援教育に取り組む教員らの話題提供などを通じて、連携の在り方を探った。  

 同校が本年度取り組んでいる、特別支援教育センターとしての役割を果たすためのプロジェクトの一環として初めて開き、学生や教員ら約80人が参加した。雁沢好博副学長は「社会的認知は広がっているが、小中高校との連携や都市と過疎地の格差などさまざまな課題を抱えている。今回を機に全国で交流を深めてほしい」とあいさつした。

 フォーラムでは、宮城教育大附属特別支援学校教諭の菅原淳さん、横浜市教委特別支援教育課長の安藤寿子さん、函館養護学校教諭の三浦友和さん、厚沢部小教諭の安里朗さんが、それぞれの取り組みについて報告。

 函館養護学校で専任コーディネーターとして活動する三浦さんは「特別支援学級ができてから、担任に指名された先生が何をしたらいいか悩んでしまう」とした上で、「場所の提供より、子どもをどのように教育するか考えることから出発すべき」と提言。

 また、安里さんは桧山管内の現状について、86%の学校が今金養護学校などの関係機関と連携している状況を紹介。道教委が特別支援学校の教員を小中学校へ派遣する事業について「均等な機会を保障できる。予算を確保してほしい」と求めた。

提供 - 函館新聞社


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