市学校給食会 天下り?…事務局長は歴代元校長
update 2011/3/5 12:46
函館市内の小中学校に提供する給食の食材を共同購入している「函館市学校給食会」が設立以来、退職した校長が歴代事務局長のポストに就いていることが分かった。市の補助金で人件費などの運営経費を賄っているため、「天下り」との反発も上がっている。
4日の市議会一般質問で、松尾正寿氏(新生クラブ)がただした。 市教委によると、同会は良質で安価な食材を市内にある75の小中学校に供給することを目的に1966年に設立。主に副食に使う生鮮食品や調味料などを一括購入し、市内にある36の給食調理場に供給する。事務局では取り扱う食材の安全性の確認と調査研究も行っている。
現在は事務局長1人、栄養士2人、事務員2人の計5人体制。本年度は市からの運営補助金1783万円のうち、人件費が1552万円を占める。事務局長は常駐で、3年ごとに現役の校長やPTAの代表、栄養教諭、市教委職員らの理事14人が役員会で事務局長を選任しているという。
松尾氏は「どう考えても世間一般で言う天下りであり、校長先生に野菜や魚の鮮度が分かるのか」と指摘。平馬隆司市教委学校教育部長は「事務局長は学校との調整が重要な業務で、管理能力に加えて、学校事情や学校給食に精通した人材として退職した校長を充てている」と述べた。
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