道議選桧山 64年ぶりに無風か
update 2011/3/4 12:05
【江差】道議選桧山選挙区(定数1)の立候補届出説明会が3日、桧山振興局で開かれた。説明会には、現職の福原賢孝氏(民主)の陣営以外に出席がなく、1947年以来、64年ぶりに無投票となる公算が強まってきた。
福原氏は現在2期目。2006年の前回選挙は、自民党の公認候補を1603票差で破った。連合北海道、道農民連盟などの支持を受け、強固な支持基盤を構築している。
一方、自民党は、党道連を中心に、桧山支庁長経験者を含む現職の道幹部、国会議員秘書に出馬を打診したが、いずれも固辞された。党本部が公募した議員志願者の擁立も検討したが、3日までに候補者決定には至っていない。
野党転落に伴い、支持基盤の建設業界や産業団体が、積極的な選挙支援を控えているほか、道の支庁制度改革をめぐり、道議会の自民党会派が賛成に回り、支庁存続を求める、管内の党員や支持者の離反を招いた影響も大きい。
道選管桧山支所によると、同選挙区では、地方自治法施行直後の1947年4月に行われた第1回選挙を除き、無投票になった例はない。定数が2人から1人に減った91年の第12回選挙以降も、自民党系と社会党系の候補が、激しい選挙戦を繰り広げた。
道議選が無投票になった場合、知事選の投票率低下を懸念する声が、民主・自民両党から漏れる。ある自民党関係者は「不戦敗は避けたい。告示ぎりぎりまで候補擁立を模索すべき」とする。知事選に元農林水産省企画官の木村俊昭氏を擁立した、民主党の関係者も「知事選と道議選の連動が難しくなる」とし、福原氏陣営の緩みを警戒する。
同支所によると2日現在、管内の有権者数は3万6688人(男1万7298人、女1万9390人。
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