函館市議会、除雪の苦情3162件、前年比3割増
update 2011/3/3 11:40
函館市議会第1回定例会は2日から一般質問が始まり、6氏が質問に立った。この中で市土木部は、今シーズンの大雪に伴って寄せられた除雪に関する市民からの苦情が2月末現在で3162件に上り、同じく大雪だった前年と比べて約3割多かったと報告した。今年は平均気温が低い日が続いたため雪解けが進まず、特に2月に苦情が殺到した。
高橋佳大氏(共産党)の質問に、秋田孝土木部長が答えた。
同部によると、今季は1月の月間降雪量が昨年に次ぎ、観測史上2番目に多い150センチを記録。市内の平均気温が氷点下4・3度と前年より2・6度低く、雪解けが遅れたことで路面状況も悪化したという。
苦情内容は「ザクザク路面の解消」が全体の約7割の2240件と最多。続いて「雪山の除去」や「わだちの除去」など排雪に関するものが2割強に上った。特に暖気が入った2月17〜21日には市民から「車が埋まってしまう」などの苦情が相次ぎ、5日間で1100件が寄せられたという。秋田部長は「幹線道路から順次行ったが、生活道路全体まで行き届かなかった」と述べた。
市は今シーズンから、生活道路の除雪基準について、圧雪深をこれまでの30センチから25センチ以上に緩和し、除雪後に残す雪の深さを10センチ程度に変更したが、「除雪業者や気候条件、圧雪の状況によってばらつきが出た」(維持課)という。
このほか佐古一夫氏(新生クラブ)、日角邦夫氏(民主・市民ネット)、能登谷公氏(市民クラブ)、瀬尾保雄氏(公明党)、金沢浩幸氏(新生クラブ)が質問した。
本会議終了後、本年度一般会計予算案など議案32件を審査する予算特別委員会を設置し、委員長に浜野幸子氏(新生クラブ)副委員長に日角氏を互選した。
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