まち歩きで観光振興を、講演会で桐野さん
update 2011/2/27 11:02
市民の観光客へのもてなしについて考える「観光ホスピタリティ講演会」が26日、函館市元町のカフェぺルラで開かれた。長崎のまち歩きイベント「長崎さるく博」の仕掛け人で、地域振興に取り組むNPO法人長崎コンプラドール理事長の桐野耕一さんがまち歩きを通じた観光振興について講演した。
函館市や函館商工会議所などの主催。この日は市内・近郊をはじめ、首都圏や札幌在住の「はこだて検定」の合格者のほか、観光関連の市民団体の関係者ら100人以上が聴講した。 桐野さんは2006年に長崎市で延べ1000万人以上が参加したまち歩き博覧会「長崎さるく博」を成功させ、市民が携わるまちづくりの重要性を強調。「観光と市民生活を分離するのではなく、まちづくりの発想で市民がまちを知り、まちとの関わりや愛着を持つことが大切」と力説した。
そのうえで「埋もれた資源を掘り起こし、建物だけなくそこにしかない人や物語など、まちの強みを生かすのがまち歩き」と提唱。長崎ではイベントを機に案内役のガイドが500人に上ることに触れ、「ガイドはそのまちの顔や印象になる。歴史家になる必要はなく、何かしたいという思いを形にして」と話し、統一したマニュアルづくりを勧めた。
講演後には、道南でまち歩きや観光ボランティアに携わる3人のパネル討論も開かれ、函館のまち歩きについて意見を交わした。
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