若年性認知症に理解を 実体験紹介し研修
update 2011/2/23 12:36
【七飯】若年性認知症について理解を深める研修会が22日夜、七飯町保健センターで開かれた。埼玉県川口市在住で、若年性認知症と診断された佐藤雅彦さん(56)が実体験を語り、認知症に対する支援の在り方について提起した。
函館市内、近隣の介護職らでつくる「安心して暮らせる福祉のまちづくり研究会」(細田政裕会長)が主催した研修会で、介護職員や近隣住民ら約80人が聴講した。
佐藤さんは、1999年ごろから記憶や行動に支障をきたすようになり、2005年にアルツハイマー病と診断され、06年勤務先の会社を退職した。現在、若年性認知症であることを公にし、講演会活動などを通して若年性認知症に対する理解を訴えている。
研修会で佐藤さんは認知症にいたるまでの経緯や疾患によって失った機能、能力を説明し「方向感覚が失われ、新しい場所に1人で行けなくなった。同時に2つのことができなくなり、普通の人なら意識しないでできることを意識しないとできなくなった」と語った。
一方で、佐藤さんはパソコンを使ったメールやスケジュール管理などができ、「認知症だから何もできないということはない。残された機能に目を向けた支援を」と訴えた。
前日の21日には、七飯町の職員を対象とした、同様の研修会が開かれた。
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