赤井川小で休校式 生徒8人感謝込め 別れの校歌
update 2011/2/20 11:55
【森】児童数減少に伴い、本年度で休校となる赤井川小学校(三上裕子校長、児童8人)は19日、同校で休校式を開いた。歴代教職員や町関係者、地域住民ら約140人が出席。将来の再開にわずかな希望を残し、地域とともに64年の歴史を刻んだ学校に感謝をささげた。
同校は1947年、駒ケ岳小学校の分校として開校し、52年に独立。60年には赤井川中学校を併置(81年に閉校)した。ピーク時の59年には94人の児童が在籍したが、徐々に児童数が減少し、2008年度以降は児童数8人の状態が続いていた。
式典で、佐藤克男町長は「ひとときでも赤井川小学校の明かりを消すのは残念であり、みなさんの寂しさ、断腸の思いを拝察する。教育、文化のともしびは今後の地域のエネルギーとして生かされていく」と式辞を述べた。休校実行委員長を務めた赤井川町内会の伊藤秀信会長は「地域にとって、学校の存在は生活のすべてにかかわり、文化発信の中心を失うのは大きい」と寂しさをにじませた。
また、三上校長は「駒ケ岳のすそ野の豊かな自然で、子どもたちの情操教育を進め、地域と共に歩んできた。昨今の社会状況下に求められているのは、地域と感動を分かち合う本校の教育ではないかと思う」と述べた。
在校生全員が学校生活の思い出を発表し、児童会長の野崎優里さんは「自然に囲まれた赤井川小学校を私たちは大好き。卒業して訪ねる学校がなくなるのは寂しい」と話した。児童たちの姿に出席した地域住民らは涙ぐみながら、最後に、全員で校歌を斉唱。引き続き、グリーンピア大沼に会場を移し、思い出を分かち合った。
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