DV被害者への支援強化 新年度から函館市
update 2011/2/20 11:55
函館市は、DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者の保護や支援体制を強化する「配偶者等暴力被害者自立支援事業補助金」を新年度から創設する。被害相談場所となっている市女性センター(東川町11)の改修や、DV被害者を支援するNPO法人ウィメンズネット函館への助成を通じて、物理的・心理的に被害者の総合的支援を行う狙いがある。
新年度予算案に計上されたのは、女性シェルター運営補助金、DV被害者支援事業補助金それぞれ100万円の計200万円。国からの地域活性化交付金事業費(住民生活に光をそそぐ交付金)を活用する。
女性センター内に設けられた被害者相談所に関して、「声が外に聞こえ、プライバシーが守られない」という意見が寄せられたことなどを受け、市は新たに相談所の壁を防音にするほか、じゅうたんを敷くなどして防音効果を高める。
ウィメンズネット函館への助成は▽被害者を保護するシェルター施設の環境改善▽DV被害を受けた子どもの心理的サポート▽DVによる心の傷で、学校に行けない子どもに家庭教師をつける▽スタッフの人件費補助―などを行う。市は資金面で支援することで、被害者支援団体の精力的な活動を促していく考えだ。
市男女共同参画課は「道内でDV被害者を受け入れる公的シェルター(避難所)は札幌市と旭川市の2カ所しかないのが現状。函館で活動する民間団体への助成を国から得られたので、運営面での支援につながれば」と話している。
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