国際水産・海洋総合研究センターの基本設計案まとまる

update 2011/2/17 10:20


 函館市は、「函館国際水産・海洋都市構想」の拠点として旧函館ドック跡地(弁天町20)に整備する国際水産・海洋総合研究センター(5・9ヘクタール)の基本設計案をまとめた。研究者や企業が連携できるよう柔軟性を持たせた設計とする一方、市民や観光客が「海」や「科学」と触れ合うための見学、展示機能などを設ける考えで、年度内の成案化を目指す。供用開始は2014年度を予定している。

 市はドック跡地(11・3ヘクタール)を「函館マリンサイエンスパーク(仮称)」として整備する方針で、同センターはその中核施設に位置付けられる。

 基本設計の策定にあたっては、北大大学院水産科学研究院、北大北方生物圏フィールド科学センター、公立はこだて未来大学など6機関で構成する建設検討委員会を設置、昨年7月から5回の会合を開いたほか、各機関へのヒアリングを踏まえてまとめた。

 センターは本館棟(延べ床面積7407平方メートル)と海洋調査研究施設(同928平方メートル)で構成。本館は鉄筋コンクリート造2階建てで、2階を中心に研究室を計34部屋設けるほか、1階には生物系、化学系などの実験施設や大会議室、産学官連携のためのコーディネータセンターなどを配置する。施設入り口には市民向けの展示ギャラリーのほか、研究用の大型水槽も観察できる。

 海洋調査研究施設は鉄筋コンクリート造平屋で、実証実験室や工作整備室などを備える考え。屋外に作るタッチプールは水質浄化実験機能を持たせながら、社会教育での活用を視野に、貝殻や海藻に直接触れられるようにする。このほか多目的広場も整備する。

 事業費は約40億円と試算しており、財源はすべて合併特例債を充てる方針。特例債の適用期限(2014年度)を踏まえ、新年度は実施設計と土地開発公社からの用地取得を進める。12、13年度に建設工事を行い、14年度のオープンを目指す。

 入居施設は今後公募する考えで、市国際水産・海洋都市推進室は「基本構想の策定にかかわった機関には検討を求めている。多くの機関に利用してもらえるようPRしていく」と話している。

提供 - 函館新聞社


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