国勢調査速報 函館市人口28万人割れ 減少者数は道内最多
update 2011/2/15 10:49
函館市は14日、2010年国勢調査速報を発表した。昨年10月1日現在の市の人口は27万9110人で、2005年の前回調査より1万5154人(5.1%)減少した。人口28万人を割り込むとともに、前回調査に比べて出生者数が死者数より少ない「自然減」の増加が際立っている。道が発表した道内自治体の速報値では、函館の減少者数が最も大きい。
市のまとめによると、本庁と7支所管内で人口が増加した管内はない。旧市域(本庁と湯川、銭亀沢、亀田支所)は26万5340人(同4.8%減)で、最も人口の多い亀田支所管内も11万8497人(同2.7%減)。
旧4町村支所は戸井3127人(同10.6%減)恵山3555人(同13.5%減)椴法華1095人(同16.9%減)南茅部5993人(同11.3%減)と、前回調査同様、いずれも2けたの減少率となっている。05年10月〜10年9月の市内の出生数は9521人に対し、死亡者は1万6231人に上る。
また、世帯数も1920(大正9)年の調査開始以来初めて減少に転じ、12万6243世帯(同1.7%減)となった。各管内が軒並み減少した中、亀田支所管内だけは5万1396世帯で、前回調査から302世帯上回った。1世帯あたりの平均人数は2.21人と、前回から0・08人減っており、市内の核家族化が進んでいる実態がうかがえる。
市は人口減少の主な要因として@自然減A高卒後の進学や就職による市外への転出による社会減B産業構造の変化や漁業の衰退―を挙げるとともに、上戸慶一総務部長は「同じ市内にいながら、親子が分かれて暮らすなどの“世帯分離”が限界に達している」と話している。
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