8月に室内音楽アカデミー 函館短大などで
update 2011/2/12 12:00
クラシックの一流演奏家を招き、一定期間公開レッスンなどを行うミュージック・キャンプ「室内楽アカデミー(仮称)」が8月14日から9日間、函館短期大学(高丘町52)などで開かれる。最終日には大規模なコンサートも開催。現在、函館の音楽家ら約30人でつくる実行委員会(岡田照幸委員長)が事業計画を進めており、3月からレッスンの受講生を募る予定。ピアニストの岡田さん(56)は「人材育成に加え、音楽都市≠ニしての魅力も打ち出せるようになれば」と意気込んでいる。
同アカデミーは「音楽教育による函館の街づくり」をテーマに、音楽文化の発展や観光都市としての機運も高める目的。受講生は1〜6日間、函館に滞在してレッスンを受けることができる。青森県鯵ケ沢町で十数年間、同様のアカデミーを続けてきた岡田さんが「新年度から函館で新たな形で実施したい」と昨年12月から準備してきた。
レッスンはピアノの練習室が充実する同短大を会場に14日から。ピアノ、バイオリン、チェロ、チェンバロ、ピアノ三重奏を学ぶ小学生から一般まで約100人が対象で、市民も自由に聴講できる。講師はパリ国立高等音楽院ピアノ科准教授の上田晴子さんを筆頭に、東京芸大音楽学部長の植田克己さん、昭和音大准教授の川染雅嗣さんら8人。函館のチェンバロ奏者森洋子さんも講師を務める。
22日のコンサートは市芸術ホールが会場。この8人に加え、伊藤亜希子さんや高実希子さん、岡田奏さんといった函館出身のピアノ奏者も出演する予定。
道内では、札幌を主会場に多くの団体・企業が支援するオーケストラ中心の国際教育音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)」がある。同実行委では、そうした運営手法の実現を目指しながら、短期間でより教育的効果が望める体制を整えるほか、レッスンの対象に管楽器も取り入れたい考えだ。
同実行委は今月中にも第一回会合を開き、受講料など事業計画を具体化する。岡田さんは「今年を皮切りに、最低10年間は毎年実施したい。クラシック音楽が日常生活とともにあることを広く認知してもらう機会にもなるのでは」と話している。
今後ホームページも立ち上げ、3カ月間、国内外から広く受講生を募る。
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