水産高校生16人 本州南東へ船出…実習船「若竹丸」
update 2011/2/9 10:23
函館水産高校と小樽水産高校の専攻科1年生らを乗せた実習船「若竹丸」(666トン)が8日、函館港から本州南東岸海域へ向けて出港した。岸壁には実習生の家族や友人らが見送りに駆けつけ、安全な航海を願った。
函館水産・機関科9人と小樽水産・漁業科7人が参加。関東以南から四国近海で、マイワシやサバ、カタクチイワシなどの稚魚を採取し、産卵生態を調査する。
生徒は1月末から函館港岸壁で停泊実習に入り、この日に備えてきた。出港前に岸壁でセレモニーを予定していたが、吹雪のため、船内で関係者が実習生を激励。吉野威(たけし)船長は「平常心を持ち、漁業実習に臨んでもらいたい」と呼びかけた。
出港時刻の午前10時前、実習生がデッキに姿を見せると、岸壁で待つ保護者らが船に近づき、「体に気をつけて頑張ってね。成長して帰ってこいよ」などと手を振っていた。
七飯町から見送りに来た春藤縁さん(46)は、息子の仁嗣君(19)に靴下とジュースを手渡し「親の願いはただ一つ。子どもが健康で無事に帰ってきてもらうこと」と目を潤ませながら話していた。
若竹丸は3月11日に小樽港に入り、翌12日に函館港に戻って実習を終える予定。
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