札苅トンネル貫通

update 2011/2/8 10:50


 【木古内】北海道新幹線の新青森―新函館駅間の「札苅トンネル」が貫通し、町札苅のトンネル坑内で7日、貫通式が行われた。地元自治体関係者や工事関係者らが出席し、工事の節目を祝い、2015年度の新幹線開業に向けて期待を膨らませていた。

 新函館までの道内の新設トンネル6本のうち、「渡島当別」「幸連」に次いで3番目のトンネル貫通で、総延長1.2キロ。09年3月に着工、10年1月に掘削を開始した。月平均88メートルのペースで掘り進め、今年1月21日に貫通した。総工費はトンネル部分が約22億円。橋りょうなどを含めると約33億円。今後、コンクリート吹き付け工事などを行い13年3月までの完成を予定している。

 式典には発注元の鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局や渡島総合振興局、木古内町、工事関係者ら約180人が出席。同局の名越次郎局長や大森伊佐緒町長らによる貫通点での握手の儀などに続き、みこしで酒だるが運び込まれ、鏡開きが行われると、坑内は祝福ムードに包まれた。

 名越局長はあいさつで「わずか1年で貫通の日を迎えることができた。道内のトンネル全体の掘削率は約9割に達するなど工事は順調に進んでいる」と述べた。

 同局木古内鉄道建設所の湯澤謙一郎所長は「新年度からはトンネル以外工区にも精力を注いでいく。事故防止に努める」と話した。また、大森町長は「町が行う駅周辺整備が新年度から本格的に動き出す。木古内駅を中心に近隣町も一緒に活性化するようにしっかりと進めていく」と話していた。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです