「ハコピタ」認知度不足? 会員増課題
update 2011/2/7 10:41
はこだて雇用創造推進協議会は、函館市内の小規模な店舗や企業の情報を集約して発信するポータルサイト「ハコピタ」を開設している。1日からは会員企業の取扱商品を通信販売するコーナーを新設。ただ、市民のサイトの認知度が低く、5日現在、商品を販売しているのは1店のみ。運営事務局は「今後は会員を増やし、地域の潜在的な価値を高めたい」としている。
サイトは函館市や経済団体などでつくる同協議会(代表・備前悟市経済部長)が昨年8月に開設し、運営している。厚生労働省の「地域雇用創造実現事業」を活用し、2009年度からの3カ年計画で地域経済の活性化や雇用の拡大を図る目的だ。
市内に潜在する魅力的な商品やサービスを掘り起こそうと、会員は主に小規模な事業所や店舗が対象。パソコン操作に明るくない事業主向けにサイトの運営は事務局が担当し、会員はブログ(日記風サイト)で情報発信しながら、IT(情報技術)スキルの向上も狙う。
運営事務局によると、サイトに登録する会員数は開設当初約60社だったが、現在は約150社に上り、「年度内に目標とする180社の登録が実現できそう」と手応えを語る。会員は老舗から新店舗まで小売や飲食、美容、建設、不動産など多業種にわたる。
一方、サイトのアクセス数は1日500件程度にとどまり、「市民の認知度はまだまだ」(事務局担当者)。会員からは「東京からも注文が舞い込み、新規顧客を獲得できた」(小売店)と好感触がある半面、「サイトを知らない人が多く、直接的な集客にはつながっていない」(医療・福祉)と効果をいぶかる声も聞かれる。
現在、会員登録は無料だが、年間1500〜2000万円の国の事業費が途絶えた12年度以降の運営方法は未定。運営事務局は「サイトを通じて会員の販路拡大や業績アップにつなげ、地元の人に函館の魅力をもっと感じてもらいたい。今後は事業運営をビジネス化できるよう、会員と利用者を増やしていきたい」としている。
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