無病息災祈り節分に水ごり 高穂神社
update 2011/2/4 10:28
3日は「節分」。函館は暖かい空気が入った影響で、日中の最高気温が3月下旬並みの6.8度と穏やかな一日となった中、市内の寺院や神社では、1年の無病息災を祈る節分祭などが開かれた。
同市上湯川町の高穂神社(澤口廣宮司)では、節分祭を前に水ごりを行った。澤口宮司(60)や神職、氏子代表ら白装束姿の4人が、境内にあるオンコの御神木の根元から沸き出る水をかぶりながら、五穀豊穣(ほうじょう)や氏子らの健康、生活の安泰を祈った。
澤口宮司が祝詞をささげた後、4人がたるに入れた水をおけですくい、「えい」と声を出しながら頭や肩から掛けた。最後に澤口宮司が集まった氏子ら約30人に、クマザサに付けた水をかけてお払いした。
水ごりが始まった午前9時ごろの函館の気温は2.7度。昨年は氷点下11.1度だったため、例年に比べると寒さは厳しくなかったが、澤口宮司は「きょうは水温の方が低いので、水行の厳しさは変わらない」と話し、体から湯気を上げていた。節分祭はこの後、本殿で祭事や豆まきなどが夕方まで行われた。
同神社は昨年、創建30周年を迎えた。澤口宮司は「今年は元年という気持ちで一歩一歩進んでいきたい」と話していた。
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