ゴッコ生干し 潮風が調味料

update 2011/2/3 10:26


 函館市恵山や戸井地区で、ホテイウオ(ゴッコ)漁がたけなわの中、民家の軒先ではゴッコの生干しも盛んだ。独特の寒干し風景で、冷たい潮風を受けてうまさが熟成する。

 ゴッコは深海魚で、厳寒期に産卵のため岩場を目指し、水面近くに姿を見せる。皮部分はゼラチン質で身はトリのささ身に似た食感、歯ざわりの良い卵と軟骨もおいしい。

 しょうゆ仕立てのゴッコ汁がイベントで振る舞われ、年々人気だが、地元では生干し料理が定番だ。その仕込みは背と腹から包丁を入れて一枚に開く。目の近くにある穴にひもを通して、つるす。ガスコンロで焼いたり、煮つけなどにされ、「生のゴッコは調理前に熱湯で表面のぬめりをしっかり取ること」(漁師)。

 函館市御崎町の高橋ミヨさん(84)は熟練の包丁さばきで、ゴッコを調理。「5日ぐらい干せば食べごろで、バター焼きがおいしいよ」と話していた。

 ゴッコやタラ、ホッケなどの水産物を安値で販売する「恵山ごっこまつり」は、13日午前11時から、道の駅なとわ・えさん(日ノ浜町)で行われる。問い合わせは恵山支所産業課TEL0138・85・2336。

提供 - 函館新聞社


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