函館市議選 定数30に36人出馬表明
update 2011/1/31 10:17
任期満了に伴う函館市議選(4月17日告示、同24日投開票)は、告示まで3カ月を切った。今回の改選で定数が38から30に削減され、加えて前回選挙で旧4町村に設けられていた、各定数1の選挙区も廃止される。30日現在、現職36人のうち8人が引退、2人が道議選に転じる予定で、再出馬が確定的なのは24人。これに加え元職4人、新人8人の計36人が出馬の意向を示している。態度を保留する現職や新人の動向次第では、さらなる混戦となる可能性もはらんでいる。
函館市議選は、前々回(03年)は定数34に対し43人、前回(07年)は旧函館市区(定数34)に41人、戸井区に2人、恵山区に2人、椴法華区に4人、南茅部区に2人が立候補した。合併特例がなくなり、再び全市域対象の選挙となる。
今期限りでの引退を表明しているのは、民主党の石井満氏(72)能川邦夫氏(66)、公明党の瀬尾保雄氏(63)小谷野千代子氏(67)、共産党の高橋佳大氏(51)丸尾隆子氏(55)と無所属の竹花郁子氏(59)。旧椴法華区選出の村井正幸氏(63)は27日に後援会と会合を開き、不出馬を決めた。
公明党の志賀谷隆氏(58)と、無所属の三遊亭洋楽氏(52)は道議選函館市区へのくら替え出馬を表明している。現職は残り26人となるが、10回以上の当選を重ねている本間新氏(81)黒島宇吉郎氏(82)の2人は、現時点で態度を明確にしていない。
元職では、前回函館市区で次点の桶本建郎氏(65)が返り咲きを目指すほか、03年まで4期務めた敦賀敬之氏(72)、91年から1期務めた佐々木秀樹氏(61)が出馬する意向。昨年の参院選に出馬した民主党の板倉一幸氏(59)も出馬を表明している。
新人は公明党の池亀睦子氏(56)小林芳幸(40)氏、共産党の本間勝美氏(42)。政党以外では水産会社役員の髭本真樹氏(49)が立候補を表明。市民団体代表の荒木明美氏(37)は竹花氏後継として出馬を予定する。
前回出馬した中では会社役員、高石勇光氏(54)が民主系無所属で立候補するほか、元恵山町長の工藤篤氏(60)、自営業の藤井辰吉氏(32)が無所属で出馬する考え。このほか数人が出馬を検討している模様だ。
市議選をめぐっては現職を中心に事務所開きなどの準備が本格化しており、2月中にも構図が固まる見通し。「現職有利は揺るがない」(複数の市議や関係者)との見方が大勢を占めるが、定数の大幅削減で当選へのボーダーラインが上がるとみられ、各陣営の危機感は強い。また、旧4町村区選出者は基礎票が少ないため「旧市域内で相当の上積みがなければ難しい」(ある市議)と、ハンディを抱えた中での選挙戦となる。
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