がん検診受けて早期発見を タウンミーティング
update 2011/1/30 13:27
「がんタウンミーティング2011inはこだて〜もっとみんなで考えてみませんか がんのこと〜」(渡島保健所主催)が29日、函館市美原4の渡島合同庁舎で開かれた。130人が参加し、がん患者家族の体験談や専門家の講演に耳を傾け、意見を交わした。
体験発表は、市内の工藤秀彦さん(42)と亀井百合子さん(65)が家族をがんで亡くした思いを語った。
工藤さんは、昨年11月に妻の美奈さんを乳がんで、33歳の若さで亡くした。「互いに不安で仕方なかったが、妻は病気を前向きにとらえ、各地でがん対策の活動に熱心だった」と振り返り、「病気になってその情報源の少なさに気付いた。その中で妻は『がんになって人の優しさやいい出会いが多くあった』と言ってくれた。自分のように悲しい気持ちになる人をなくしたい。そのためには検診による早期発見を勧めたい」と強調した。
亀井さんは、胃がんで亡くした夫の啓(はじめ)さん(享年63)の晩年の穏やかな生活を、当時読んでいた詩などで紹介。「ホスピスで愛をもって介護されていたことに幸せを感じ、死に向き合って一日一日を大事に過ごしていた。生涯をまっとうするその命の輝きに励まされる思いだった」と述べ、自身も大腸がんになったことを明かし「早期だったので良かった。大切な命をなくさないためにも、予防策を心掛けてほしい」と訴えた。
発表会に先立ち、北美原クリニックの岡田晋吾理事長が講演し、「医学の進歩で、がんになっても治る人は多い。とにかく予防が大事。そして、かかりつけ医を持ってほしい」などと述べた。
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