全日普通科は上磯高が最高の1.7倍…公立高出願状況
update 2011/1/28 10:38
道教育委員会は27日、2011年度の公立高校の出願状況を発表した。道南の全日普通科の倍率は、上磯が最も高い1.7倍で、次いで函館稜北は1.6倍、函館西と七飯が1.4倍と続き、函館中部は1.3倍となった。職業科では、函館工業の電気科が2.0倍と突出し、同校は全体でも1.6倍となる人気。桧山管内では上ノ国の1.0倍が最も高く、ほかの3校は軒並み定員を割っている。
募集定員に対する出願者数の合計は、渡島管内の全日制は2520人に対して2933人で、平均倍率は前年度と同じ1.2倍。全日制のみの桧山管内は、320人に対して262人と大きく下回ったが、平均倍率は前年度比0.1ポイント増の0.8倍となった。渡島管内の定時制は、募集240人に対して84人が出願し、平均倍率は前年度と変わらず0.4倍となった。
特に人気が高いのは函館稜北だ。全体の倍率が高いのに加え、推薦は32人の枠に対して53人が出願し激戦の様相。同校は「ここ5年間の学力向上の取り組みが、進路実績とともに評価されている」とする一方、「高校の授業料無償化の影響で、公立が選ばれる傾向があるようだ」とみる。
全体の倍率が最も高かった上磯は、不況による公立志向のほか、「学校だよりなどでの情報発信の成果があらわれた結果」としている。
推薦の出願者が最も多かったのは市立函館。倍率は年々落ち着いてはいるが、64人の枠に74人が出願した。同校は「第一志望に考える意欲ある生徒がたくさんいる」と受け止める。
12年度限りで募集停止が決まっている戸井は、前年度(0.9倍)より大きく下がり0.5倍で、出願者は21人にとどまった。道教委が募停再考の基準としている戸井・恵山・椴法華からの地元進学率50%を下回っており、出願者が大きく減少した中学校もあった。同校は「募集停止決定の影響がないとはいえない」とみている。
職業校では、函館工業が全学科で定員を上回る出願があった。特に電気科の倍率は前年度を0.6ポイント上回る人気で、情報技術と建築も1.7倍の高倍率。商業系では、函館商業が全学科で定員を上回る一方、福島商業と八雲が定員を大きく割った。
桧山管内では、瀬棚商業(情報ビジネス科)が募集停止となったが、全体の倍率は前年度比0.1ポイント増の0.8倍と、小幅な変化にとどまった。江差と上ノ国の倍率は、それぞれ前年度比0.2ポイント高くなった。
出願変更は、28日から2月3日まで受け付ける。変更状況の中間発表は同1日に、最終的な出願状況は同15日に発表される。
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