厚沢部町鶉 1月の積雪深108センチで過去最高
update 2011/1/27 10:00
【厚沢部】気象庁の観測によると、厚沢部町鶉では24日現在の積雪深が108センチ(速報値)に達し、1月の積雪深としては、1986年1月26日の102センチを上回り、過去最高となった。26日現在の積雪深は、平年より65%多い91センチ。平年の2倍に迫る大雪に見舞われた住民は、連日の除雪で疲労の度を深めている。
桧山南部は、25、26日は連日の大雪が一休みの状態。有数の豪雪地帯で知られる厚沢部町鶉周辺は、気温の上昇で積雪深は低下したが、民家や道路脇の雪とともに、暖気で緩んだ大量の雪が屋根から落ち始め、住民は久しぶりの好天にもかかわらず除雪に追われた。国道227号沿いに住む60代男性は、息を切らしながら「新潟のような雪。毎日の除雪で体力も限界だ。もう勘弁してほしいね」と語る。
町内では、大雪がもたらす農業への影響も懸念され始めた。ある農家は「雪解けが遅れれば農作業を始める時期も遅れる。土が乾燥しなければトラクターも入れない」と心配顔だ。町は、農村地帯を含む、町道の除排雪を急ピッチで進めているが、約5000万円の除雪予算が、底をつく寸前。補正予算で増額を検討している。町は「広い町内では1日の除雪で100万円程度の出費になる。いつまで大雪が続くのか」と気をもむ。
路肩に残された大きな雪山が、歩行者やドライバーの視界を遮る場所も多く、江差署は「道路幅も狭くなり、交通事故の発生が懸念される。昼間に気温が上がり、道路の雪が解けると、夜間には凍結によるスリップ事故の恐れもある。スピードダウンと車間距離を確保した運転が必要」とする。また、道路に面した建物では、暖気に伴う落雪事故の恐れもあるため注意を呼び掛けている。
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