エコキャップ運動 広がる善意の輪

update 2011/1/26 12:12


 函館市の石川町会(山崎敏昭会長)は、発展途上国の子どもたちをポリオワクチンで救う「エコキャップ運動」に取り組んでいる。22日には同町会館で、集まったペットボトルのキャップ約4万8000個をNPO法人全国障害者福祉援護協会道地区本部(札幌)へ送った。NPO法人エコキャップ推進協会(横浜)によると、函館市内では学校や企業などがこの運動に参加しているが、町会では初めて。山崎会長(65)は「今後も活動を継続し、社会貢献に努めたい」と気持ちを新たにしている。

 この運動は、同協会が全国的なボランティア運動として展開。同協会でキャップを回収後、リサイクル企業に売却し、その益金がワクチン費用に充てられる。

 同町会は、2004年から社会福祉支援と資源回収を目的に、車いすに交換できるリングプルの回収を開始。「キャップも貴重な資源だから」と09年夏、町会館に専用の回収箱を設けたところ、回覧板や町会役員の呼び掛けもあり、次々と集まった。

 キャップは800個で一人のワクチン代に換金でき、今回は60人分となる。2400個ずつダンボールにまとめ、20箱を運送会社のドライバーに手渡した。札幌の同本部を通じ、横浜へ送られる。

 運動の中心メンバーという同町会の菅原秀樹防災部長(54)は「命を救うキャップも身近な所にある貴重な資源。大人が率先して回収を実践していくことで、子どもにも根付くのでは」と期待。山崎会長は「町内ではリサイクルの意識が高まっている。ごみにするのは簡単だけど、限りある資源の大切さを地域に広めていきたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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