みやびやかに十二単 着付け実演

update 2011/1/24 10:51


平安時代から伝わる十二単(じゅうにひとえ)の着付けを実演する「十二単着装披露」(小林豊子きもの学院函館事務局主催)が23日、ホテル法華クラブ函館で開かれた。同学院北海道学院長の信田豊愁さんが衣や着装について解説しながら、日本の伝統的な美と心を伝えた。

約50人が来場。十二単には平安朝のものと江戸時代のものがあり、この日は平安朝の松襲(まつがさね)装束で行われた。同学院の教授3人が着付けをする衣紋者を務めた。作法にのっとり手をアイロンのように使い、衣にしわを出さないようにしながら紫や緑の衣を重ね、優雅な色彩を約40分で整えた。 十二単の重さは合計で約16`。来場者は襟の合わせ方やひもの結び方のほか、着る人の幸せを祈りながら着付けをする衣紋道についてメモを取ったり、写真を撮るなどして学んでいた。

日ごろから日本画に取り組む市内の東豊司さん(76)は「あらためて日本の文化のすごさを知った思い。衣を重ねた時の色目(いろめ)などの美を絵で表現してみたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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