桧山管内の小中学校 20年で半減
update 2011/1/24 10:50
【乙部、せたな】桧山管内では本年度、乙部町の姫川小学校(児童8人)と、せたな町の太櫓小学校(同12人)が、児童数の減少により閉校する。1991年度には管内には61の小学校と28の中学校があったが、少子化の影響で統廃合が相次ぎ、本年度は小学校34校、中学校13校と、この20年間で学校数がほぼ半減した。
桧山管内では04年度、厚沢部町の滝野小など小学校3校が廃校。乙部町では乙部、姫川、富岡、栄浜、明和の5中学校を再編。05年度には上ノ国町の大崎小、厚沢部町の清水小中学校など小学校3校と中学校2校が休廃校。06年度にも江差町の朝日、日明、水堀の3小学校が統合。今金町も花石、八束、金原の3小学校を今金小に統合。休校中だった中里小を廃校とした。
本年度末に閉校する乙部町の姫川小は、新年度には6年生の卒業に伴い児童が5人となり、将来的にも児童の増加が見込めず、保護者と住民が乙部小との統合を町に申し入れた。町教委は新年度からスクールバスを運行して通学の足を確保するほか、学校跡地の利用方法を協議する。せたな町の太櫓小は、道外などからの「海浜留学」の受け入れで話題となったが児童数減少から存続が難しくなった。姫川小は3月19日、太櫓小は同20日に閉校式を行う。姫川小は開校から115年、太櫓小は128年の歴史があった。
管内で閉校した小中学校は、いずれも過疎化により児童生徒数が減少。当初は厳しい町財政の事情から、小規模校の集約による効率化を図る動きが進んだが、近年は運動会など学校行事やクラブ活動の運営にも支障を来している現状から、保護者や地域住民が近隣校との統合を要望する形が増えている。
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