地デジ対応 済みました? 完全移行あと半年
update 2011/1/23 10:36
7月24日の地上デジタル放送(地デジ)完全移行まで半年。地デジのPRは最終段階に入り、道南・函館でも盛んに啓発活動が展開されている。市内の量販店などではエコポイント半減に伴う駆け込み需要がひと段落し、新たな商機をうかがっている。
総務省によると、地デジが視聴できる受信機の世帯普及率は全国で90%を超え、道内でも87%。同省による啓発活動も最終段階に入り、今後はアナログ放送世帯に対して、テレビ画面を通してアナログ放送の終了スポットやお知らせ画面を集中的に放送していくほか、地デジ移行への試験放送を随時行っていく。
道南地域の普及や支援を進める同省北海道南テレビ受信支援センター(デジサポ道南、函館市新川町)でも、函館市役所などで定期的に相談会を開催。函館、北斗市内の市街地では受信障害はほとんどないと受け止めているが、今後さらに詰めの調査をし、障害のある住宅などの改善を進めていく。
特に重視しているのが、UHFアンテナの啓発。アナログ放送の場合、高層ビルの陰に入るエリアでは共同アンテナを設置して受信していたが、デジタル化により独自でUHFアンテナを設置する必要がある。
ビル陰の住宅や共同住宅でアンテナ未整備の世帯に対しては、後々の混乱を避けるため早めの切り替えを呼び掛けている。青木繁夫センター長は「計画にのっとり粛々と進めていく。切り替えは7月24日だが、6月末までに切り替えるようお願いしたい」と話す。
アンテナ工事を請け負う電器店でもこの1年、アンテナ工事の受注や相談が増え、クボタ電機(千代台町)は「駆け込み的な受注は今のところないが、アンテナにかかわる問い合わせは多くなった」と話す。きくち電機(北斗市七重浜)は「この1年、例年と比べると受注は増えた」とする一方、エコポイントによる特需がひと段落し「今は落ち着き、ピークは過ぎたようだ」と見る。
量販店でも特需の後の戦略を探っており、ケーズデンキ函館店(函館市美原)では、「省エネや高性能など付加価値をアピールしながら販売を促進したい。アンテナも売り込みたい」とし、コジマNEW函館店(同市亀田港)は「アフターサービスなどに力を入れたい。エコポイントの時のような在庫切れは今はないので、来店すればすぐ手に入る。店に来てもらうよう仕掛けていきたい」としている。
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