道南ドカ雪 函館除雪費ピンチ

update 2011/1/21 10:11


 連日の降雪で、今冬の函館市の除雪予算が底をつく可能性が高まってきた。年明け以降のまとまった雪で、市内の累計降雪量も大雪だった昨年並みに。市内3カ所ある市民向けの雪捨て場では許容量の7割近くに達した。除排雪の作業が本格化する中、市は昨年に続き2月の定例市議会に除雪費の補正予算案を提出する方針だ。

 市土木部維持課によると、今シーズンの市内の累計降雪量は19日現在で219aで、大雪だった前年同期(231a)とほぼ同水準に達した。特に今冬は1月以降に降雪が多く、市内新川町にある市民向けの雪捨て場の新川公園三角グラウンドは高さ8bほどの雪山で全体の約7割が埋まっている。

 除雪に関する苦情も18日以降は一日150件以上と一気に増え、1月以降だけで19日現在で計620件に上る。今冬は昨シーズンに比べて気温が低い日が続くため圧雪状態の路面が多く、「雪が解けてわだちができやすい『ザク雪』が少なく、苦情件数は昨年よりは落ち着いている」(同課)という。

 市は17日から道路脇の雪山の排雪作業にも着手し、18日からは市内全域で生活道路の除雪作業も本格化させた。一般向けではない市道の排雪用の雪捨て場も一部が満杯となり、市は市内の函館ドック跡地(弁天町)や西桔梗緑地(西桔梗町)などを新たに確保した。

 市は本年度当初予算に昨年度と同額の3億2000万円を除雪費に計上しているが、「このペースでは当初予算で乗り切るのは難しい」(同課)状況で、2月の定例市議会に除雪予算の追加補正を求める考え。17日現在で除雪費の業者委託料2億2300万円のうち、65%に当たる1億4300万円を消化しているという。

 函館海洋気象台によると、道南では1月下旬に年間で気温が最も下がる寒のピークを迎え、1月中は雪の降りやすい冬型の気圧配置が続く見込み。同課は「幹線道路が最優先のため、生活道路の除雪は遅れがちになる。生活道路に路上駐車があると除雪車が入れないケースも多い」として市民に理解を求めている。

提供 - 函館新聞社


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