学校図書 一元化へ 七飯町教委が計画 今秋にも運用
update 2011/1/20 16:57
【七飯】町教委は、全小中学校13校(分校を含む)の学校図書の一元化を進める「学校図書館ネットワーク整備事業計画」を定めた。各校の蔵書をデータベース化して管理することで、他校への図書貸し出しを可能とする。今秋にも運用を開始したい考えで、学校間の垣根を超えた蔵書数約7万冊の「学校図書館」が誕生する。
本年度予算における学校図書整備費は小中合わせて650万円。学校規模に応じて配分され、各校の裁量で新たな図書を購入している。昨年3月末現在で、分校を除く各校の蔵書数は2700―1万3400冊と差が大きく、学級数に基づく標準蔵書数に対する充足率は48―122%、全体では約74%となっている。
町内で、最も蔵書数の多い大中山小学校では、教職員や児童会の意見をもとに物語、絵本など年に約400冊を購入。学級ごとに本を配置しているほか、休み時間に図書室を利用する児童も多く、人気の高いシリーズは複数冊をそろえるなどの取り組みをしているという。
ネットワーク化を進めることで、各校間の格差是正に向けて、効率のよい蔵書整備を進めて、町内全体での充実を図るほか、教科指導に必要な教職員向けの専門書の整備も進めたい考えだ。
今後、システム検討委員会を立ち上げて、町の図書室で活用している管理・検索システムを学校現場の意見を反映させて改良を進めるほか、PTAを交えた運営協議会をつくり、図書選定や各校への配本方法などを検討。地域の学校支援ボランティアの参入を促して、開かれた学校づくりの推進も視野に、円滑な学校図書支援態勢を構築する。
町教委はネットワーク化の備品購入費として、地域活性化交付金を活用し、21日の町議会臨時会に提出する一般会計補正予算案に約450万円を計上。データベース化には新年度から取り組む方針。吉田雅幸教育長は「学力テストの結果からも読解力不足が指摘される。町内全体で読書教育の充実につなげていきたい」と話している。
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