自由市場 活気よ再び…中宮青果店オープン
update 2011/1/19 11:59
函館市民の台所として親しまれ、プロの料理人から観光客まで多くの人でにぎわうはこだて自由市場(新川町1)。昨年末、同市場の大黒通りで青果店2店が閉店し、新年早々から明かりが消えた様子に常連客や市場関係者から心配の声が上がっていたが、17日、中宮青果店がオープン。新店舗の船出に市場は盛り上がりを見せている。
古くから店を構えていた野呂青果店と長谷川青果店が、店主の体調不良などを理由に閉店した。同市場協同組合の前直幸理事長は「青果店の通りが閑散となった。鮮魚と青果がそろってこそ市場。お客さまのためにも早く店を補充しないと」と心配していた。
そんな市場の危機に名乗りを上げたのは、長谷川青果店で約20年間勤務していた中宮美奈子さんだった。中宮さんは「ずっと働いてきた青果店を無くしてはいけない」と昨年末に開店を決意。売り子としては手慣れたものだが、仕入れは未経験で戸惑った。「目利きはできるが、仕入れの量などは手探り。今までは販売に専念していたが、経営が加わるので、とにかくやることが多い」と話す。
開店当日は、かつての常連が駆け付け、買い物するとともにエールを送った。市場関係者も「青果店のにぎわいが戻ってきてよかった。中宮さんとは長い付き合いだし、これからも一緒に盛り上げたい」と激励する。中宮さんは「地場産から本州のものまで、季節の新鮮な食材を今後もそろえる。お客さんに愛される店にしたい」と笑顔。さらに、店をきりもりしながら、合間をみて漬物も作る。以前から販売していた自家製漬物≠煬注ンだ。
前理事長は「八百屋の活気があるのはうれしい。中宮さんには本当に頑張ってもらいたい。しかし、まだ空きが埋まっていないのが現状。歴史ある同市場で商売したいというやる気のある人を、引き続き募集している」と話している。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。