口蹄疫対策で函館空港に靴底消毒マット

update 2011/1/19 11:57


 函館市高松町の函館空港国内線到着ロビーに18日、靴底消毒マットが置かれた。韓国や台湾などで続く口蹄疫(こうていえき)の侵入阻止対策で、関係機関が連携して防疫強化を図る。

 消毒マットは、渡島地区家畜伝染病自衛防疫推進協議会が設置。昨年、宮崎県で発生した際も、6―10月に同様の措置を取っており、「雪まつりなど国内外の観光客が増すことから防疫強化を」と消毒マット設置の再開を決めた。函館空港ビルデングと警備業務のマルゼンシステムズが協力し、対策本部の渡島総合振興局職員も設置作業に立ち会った。

 1枚90センチ×1・8メートルを9枚1組で、2つの出口に敷いた。畜舎や鶏舎用消毒薬をしみこませ、定期的に噴霧していく。

 横浜から観光旅行で訪れた男性会社員(40)は「何の違和感もなくマットを歩いた。予防策は大事で、もっと積極的なPRが必要では」と話していた。韓国からの定期便、台湾チャーター機が往来する同空港国際線では昨年から継続して消毒マットが置かれている。

 消毒マットの設置に先立ち、同局で第5回侵入防止対策本部が開かれ、韓国で17日現在、199万頭の家畜が殺処分予定などと近隣諸国の現状を確認。フェリー乗り場の消毒マット設置も協議し、雪で危険を伴うことから実施を見送ったが、副局長の柳谷龍彦対策本部長は「問題は深刻で各国政府を挙げた取り組みが行われている。渡島でも危機感を持って対応にあたり、地域一丸で侵入防止を」と関係機関に協力を求めた。

 道によると、道内の各空港(離島を含む全て)でも20日までに消毒マットが設置されるという。

提供 - 函館新聞社


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