桧山スケトウ漁獲量は09年上回る
update 2011/1/18 18:01
【江差】桧山振興局水産課のまとめによると、桧山沿岸のスケトウダラ漁は、2010年11月の解禁から12月末までの漁獲量が3230トン(対前年比12%増)に上り、09年の2884トンを上回った。だが、噴火湾の豊漁や、桧山沿岸で漁獲の中心となった若い4年魚は、タラコの原料となる魚卵が成熟していないため価格が上がらず、漁獲額は5億73万円(同7%減)と、過去10年間で最低水準だった。
桧山沿岸のスケトウは、韓国への輸出増加に後押しされた06年は、1キロ当たりの単価が318円と高値を記録したが、世界的不況による韓国経済の落ち込みや、通貨ウォンの下落も響いて輸出向けは値下がり。渡島や胆振管内の噴火湾で豊漁が続いている影響もあり、桧山の平均単価は、07年は230円、08年は248円、09年は186円に下落した。
また、桧山沿岸の魚群は、今季から06年生まれの4年魚が漁獲の中心になってきた。水揚げされる個体数は増えたが、大型の6年魚と比べて、全体的に魚体は小ぶり。若い4年魚は魚卵が成熟しておらず、漁獲額は伸び悩んだ。
桧山沿岸では、1993年の1万7770トンをピークにスケトウの漁獲量が減少。過去5年間は、06年6774トン、07年5131トン、08年3430トンと落ち込み、09年は2884トンと、過去10年間で最低だった。漁獲量が上向いたのは01年以降は初めてとなる。
桧山沿岸は、本道の日本海側では唯一とされるスケトウの産卵海域で、若い4年魚を無制限に漁獲すれば、将来的に資源が枯渇する恐れもあるため、ひやま漁協と桧山すけとうだら延縄漁業協議会(佐藤弘会長)は、本格的な産卵シーズンに入る1月中旬以降は、漁期を残して自主休漁とする方針で、漁業者の経営安定に向けた、休業補償制度の創設を農水省など関係機関に要望している。
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