福島町長に村田氏3選
update 2011/1/17 12:28
【福島】任期満了に伴う福島町長選は16日、投開票が行われ、現職の村田駿氏(65)=無所属=が1858票を獲得し、前議長の溝部幸基氏(63)、前町議の佐藤卓也氏(49)=いずれも無所属=の新人2氏を破り、3選を果たした。投票率は84.80%で、選挙戦となった1991年の前回の82.51%を2.29ポイント上回った。 20年ぶりの選挙戦は、現職と新人2氏の三つどもえの戦いとなり、町政の継続か、刷新かが大きな争点となった。町民の関心も高く、3氏とも人口減少が進む町の活性化策を訴えた。
当選した村田氏は、町自立プランを策定し、行財政改革を進めた2期8年の実績と豊富な行政経験を訴えた。前浜の資源確保と管理型漁業の推進による漁業と水産加工業の振興の公約が1次産業従事者を中心に浸透。また、「安心・安全で笑顔のある福島町」を目指すとし、福祉政策の充実も訴え、幅広い支持を集めた。
午後7時55分ごろ、選挙事務所に「当選」の一報が入ると、詰めかけた支持者らは歓喜に包まれた。村田氏は「2期8年の『町民が主人公のまちづくり』は間違いなかった」と当選の喜びを語った。
溝部氏は31年間の議員経験と議会改革に取り組んだ実績を強調し、特別職の報酬減額や退職金の廃止などを訴えたが、現町政への批判票をまとめきることができなかった。午後8時ごろ、溝部氏は支持者に「いろいろな思いはあると思うが、新たな福島の将来に向けての力に変えて、頑張ってほしい。結果を肝に銘じて、今後の対応を考えたい」と敗戦の弁を語り、悔しさをにじませた。
佐藤氏は「若者、高齢者の雇用の場の創出」を掲げ、企業誘致や起業の促進などを公約に打ち出し、若い層を中心に支持を広げたが及ばなかった。午後8時15分ごろ、選挙事務所で佐藤氏は「申し訳ない気持ちでいっぱい。これだけ信じて、応援してくれたことに一生かけてお返しをしていきたい」と支持者に感謝の言葉を繰り返した。
村田氏は45年、同町出身。函館商科短期大学卒業。68年に町役場入り。総務課長など経て、2003年の町長選に初出馬し無投票当選。07年も無投票当選。 当日有権者数は4546人(男性2117人、女性2429人)。
◇福島町長選開票結果◇
当1858 村田 駿 65 無現
1259 溝部幸基 63 無新
710 佐藤卓也 49 無新
=選管確定=
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