鈴木さんにボランティアスピリットアワードの最高賞

update 2011/1/15 12:49


 函館大妻高校2年の鈴木麻那さん(17)が、「第14回ボランティアスピリットアワード」(プルデンシャル生命保険、ジブラルタ生命保険など主催)で最高賞に当たる文部科学大臣賞を受賞した。北海道・東北代表としての受賞は初めてで、鈴木さんは「賞に負けない活動を今後もしていきたい」と話している。

 同アワードは青少年を対象としたボランティアを支援する目的で、米国で1995年から始まり、台湾、韓国、アイルランドでも行われている。今回は全国の個人、グループから1778通、延べ3万2000人の応募があった。

 鈴木さんは小学5年生の時に鼓膜を破るけがを負い、一時的に片方の耳が聞こえなくなった。現在は回復しているものの、音の聞こえない世界を経験し、手話に興味を持った。その後、母で手話通訳士の三千恵さん(50)が考案した音楽やセリフ、詞を動作や絵で表現する「ミュージックサイン」の訳者として映画祭やライブなどで幅広く活動。その活躍ぶりが主催会社社員の目に止まったことが、同アワードに応募するきっかけとなった。]

 ブロック大会で賞を受賞し、全国大会では北海道・東北から九州までの6ブロック、総勢40人が3日間で、これまで行ってきた活動報告や、ボランティアをテーマにした意見発表を行った。鈴木さんは、昨年9月に行われた「北海道ユニバーサル上映映画祭」で「ミュージックサイン」を用いて、筑波大学のよさこいソーランサークルと共演したことを発表。独創性と社会貢献度が評価され、文部科学大臣賞を受賞した。 受賞について「まだ実感が沸かない」という鈴木さん。その一方で、「ミュージックサインをもっと同世代に広げたい」と、意欲を語る。J―POPにミュージックサインを付けることや、小中学生に手話への興味を持ってもらう活動をしていきたいという。

提供 - 函館新聞社


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