寒中みそぎ祭り開幕

update 2011/1/14 12:51


【木古内】木古内町の佐女川神社で13日、「寒中みそぎ祭り」が開幕した。雪が降る中、氏子や多くの観客に見守られ、行修者の若者4人が水ごりを開始し、心身を清めた。最終日の15日まで昼夜を問わず続けられる。

 「寒中みそぎ」は1831(天保2)年から同神社で続く伝統の神事。今年で181回目を数える。今年の行修者は、4年目の専門学校生、村上駿弥さん(20)を筆頭に、会社員の竹田峻輔さん(21)、専門学校生の久保田翔さん(18)、大学生の藤原哲朗さん(19)の4人。

 行修者は参籠(さんろう)報告祭で3日間の鍛錬に入ることを神に報告。野村広章宮司が祝詞を読み上げ、氏子らが玉ぐしをささげ、豊漁や豊作、地域の繁栄を祈願した。

 午後7時の気温はマイナス6度。行修者の4人は下帯姿で境内に現れ、「行くぞ」「おう」と気合を入れ、冷水をかけ合った。集まった町民らは、歯をくいしばり寒さに耐える若者たちの姿に大きな拍手を送った。竹田さんら4人は「3日間、無事に、しかっりと鍛錬を行いたい」と話していた。

 14日は午後5時に町本町の健康管理センター横のみそぎ広場から同神社までアイスキャンドルやかがり火がともされ、同45分からちょうちんを持って町の中を練り歩く「みそぎ行列」、6時半から境内でもちまきが行われる。祭りは15日昼に行修者がご神体を持って海に入る「海水沐浴(もくよく)」でクライマックスを迎える。

提供 - 函館新聞社


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