現職、新人2氏 三つどもえ…福島町長選告示
update 2011/1/12 19:08
【福島】任期満了に伴う福島町長選が11日、告示された。新人で前議長の溝部幸基氏(63)、新人で前町議の佐藤卓也氏(49)、現職の村田駿氏(65)=いずれも無所属、届け出順=の3氏が立候補を届け出た。1991年以来20年ぶりの選挙戦は、三つどもえの戦いとなった。また、同日告示された町議補選(欠員2)には2人が立候補し、無投票で初当選を決めた。町長選の投票は16日で即日開票される。
現職と新人2氏の戦いとなった今回の選挙では、町政の継続か、刷新かが大きな争点。各候補とも人口減少が進む同町の産業振興をはじめとした町の活性化策や雇用創出、高齢化対策などを訴えている。
溝部氏は、議長として議会改革を推し進めた実行力をアピールする。特別職の退職金廃止と報酬の引き下げ、高校生までの段階的な医療費無料化、漁業などの振興策を掲げている。「国や道の補助に頼る考えを改め、自律するまちづくりを行う」と訴えた。
佐藤氏は新たな雇用の場の創出と少子化対策を重点政策に挙げている。企業の誘致や農漁業、林業への支援、教育の充実を公約に盛り込んだ。「若い力とアイデアで新しい福島町を作っていきたい。今こそ町を変えるチャンス」と力を込めた。
3選を目指す村田氏は財政再建を柱とした町自立プランを策定し、行財政改革などを進めた2期8年の実績を強調。「浜のこと、福祉のことは私に任せてほしい」と語り、公約に漁業や水産加工業を中心とした産業の振興をと少子高齢化対策などを掲げた。
この日は、各陣営とも選挙事務所で出陣式を行い、第一声を上げた後、選挙カーで遊説に出発。町内をくまなく回り支持を呼び掛けた。
一方、佐藤氏と溝部氏の議員辞職に伴う町議補選に立候補したのは会社役員の熊野茂夫氏(61)と無職の花田勇氏(69)の2氏だけだったため、無投票でそれぞれ初当選を果たした。任期は今年8月31日まで。
投票は16日午前7時から午後6時までで、一部の投票所では終了時間を繰り上げる。同7時に開票し、同8時半ごろには大勢が判明する見通し。11日現在の選挙人名簿登録者数は4583人(男2138人、女2445人)。
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