築地の初競り、戸井マグロが史上最高値3249万円

update 2011/1/6 10:49


 東京都の築地市場で5日、新春恒例の「初競り」が行われ、函館市戸井産のクロマグロが、1本3249万円の史上最高値で競り落とされた。重量342キロの大物は1キロ当たり9万5000円。これまで青森県大間町の指定席だったトップ産地の座に初めて上り詰め、地元の漁協関係者は「長年にわたり地道にブランド化に取り組んできた成果」と喜びに沸いている。

 築地市場などによると、記録が残る1999年以降では、2001年の初競りで記録した青森県大間町産の1本2020万円を10年ぶりに大幅更新。「競り場の中ではこの日一番の大きさと鮮度で、垂ぜんの的だった」(市場関係者)という。

 落札した仲卸業者から購入したのは、昨年と同じ香港の飲食店チェーンと中央区銀座の高級すし店。仲卸業者の東都水産は「今回は身をさばいてみてもクレームなしと聞いている。戸井産は水揚げ後の処理の良さから鮮度の評価が高い」と話していた。

 最高値を付けたマグロは4日午前、戸井沖で操業していた船団のはえ縄に掛かった。体長はこの日の6本(計900キロ)の中で最も大きい2・4メートル。

 戸井マグロのブランド力を支えるのは釣り上げた直後に血抜きする独自の処理技術。体温の上昇で「身焼け」を防ぐ鮮度保持のための方法で、「戸井のマグロは知名度では大間に劣るが、品質は間違いなく日本一」と関係者は胸を張る。

 戸井漁協の森祐組合長は「漁協として喜ばしい限りで、戸井の漁師や近隣の仲間が一丸となってやってきた成果。これからも気を引き締めてみんなで頑張っていきたい」と話した。

提供 - 函館新聞社


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