再会約束「元気でね」
update 2011/1/4 14:28
「また、来るね」―。年末年始を古里で過ごした人たちのUターンラッシュが始まり、3日、札幌や東京に向かう列車や飛行機が終日混雑した。函館市内の駅や空港では、お土産などたくさんの荷物を抱えた家族連れなどが、親戚との別れを惜しむ光景が多く見られ、「バイバイ。また来るからね」の声があちこちでこだました。
JR函館駅では、乗車する列車の到着を知らせる掲示がされると、改札口に列ができ、手を目いっぱいに振り、祖父母に対して「元気でね」と笑顔を見せる子どもたちの姿などが目立った。札幌の大学に通う娘を見送りに来たという市内の主婦(48)は「なかなか会えないので正月は好きなものをたくさん作ってあげた。寂しいけど、勉強を頑張ってもらいたい」と話していた。
JR北海道広報室によると、本州方面の降雪の影響で、札幌発午後4時12分の寝台特急「カシオペア」が全区間運休したが、函館―札幌間の上下線や本州方面の列車などで満席の状態。明日以降も一部の列車を除き、混雑が続くと見られている。
一方、函館空港でも帰省ラッシュが始まり、午前中から混み合った。出発ゲートは土産を両手にいっぱいに抱えた人や笑顔で手を振る人、名残惜しそうに何度も振り返る人であふれた。叔父を見送りに来ていた、市内の小学5年生山口将生君(11)は、別れ際にしっかりと握手をして再会を誓った。姿が見えなくなると「叔父さんはドバイに住んでいるのでなかなか会えない。年末年始の4日間、一緒にスケートやボーリングをしてたくさん遊んだ。また会える日を楽しみに待ちます」と笑顔で話し、空港をあとにした。
函館空港に発着する航空4社によると、函館から東京に向かう便は全便が満席。釧路や旭川行きでも混雑した。この状態は6日ごろまで続くと推測している。
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