20歳の誓い新たな一歩 木古内と八雲で成人式

update 2011/1/4 14:28


 【木古内、八雲】渡島・桧山管内のトップを切って木古内町と八雲町で3日、成人式が開かれた。スーツや晴れ着に身を包んだ新成人らは、20歳の自覚と責任をかみしめ、大人の仲間入りを果たした。両町では進学や就職で地元を離れている若者が多いため、正月の帰省時期に合わせ毎年この時期に成人式を行っている。

 木古内町の新成人対象者は、1991(平成2)年4月2日から92年4月2日までに生まれた57人(男性28人、女性29人)。式典には37人が出席した。

 新成人を代表して宮下拓也さん(20)と太田瑞季さん(20)が町民憲章を朗読した。大森伊佐緒町長が「これからの長い人生の中で試練もあるが、常に前を向き、自分の手で人生を切り開いて歩んでいってほしい」とあいさつし、エールを送った。

 新成人が一人ずつ自己紹介を行い、将来の夢や抱負などを力強く発表した。「もっと勉強を頑張ります」「将来は木古内町に戻ってきます」などと語ると、大きな拍手が送られた。

 林将司さん(20)は「一日も早く真の社会人として認められるように最善を尽くすことを誓います」と謝辞を述べ、参加者全員で祝杯を上げた。また、郷土芸能の「みそぎ囃子の舞」なども披露され、新成人の新たな門出を祝った。

 函館の短大に通う木村栞捺さん(20)は「4月からは保育園で働くことが決まっているので、しっかりと働きたい」と気持ちを新たにしていた。

 八雲町の新成人は、八雲地域が176人(男性93人、女性83人)、熊石地域が41人(男性24人、女性17人)。町民センターで行われた八雲地域の式典には、147人が参加し、保護者ら大勢の町民から温かな祝福を受けた。

 新成人代表で中島唯さん(19)と矢野千尋さん(19)が「八雲町で生まれ育ったことを誇りに思い、言動に自覚と責任を持ち、新たな社会の活力として担っていけるよう努力していきます」と誓いの言葉を述べた。

 都築享子教育委員長は「迷いや失敗、挫折がこれからあるかもしれないが、若さと柔軟な適応力で乗り越えてほしい」、川代義夫町長は「お父さんとお母さん、家族に感謝し、目標を持って頑張ってもらいたい」と激励。

 新成人へのメッセージでは、八雲高生徒会長の伊藤愛さん(17)が「時代の先駆者として頑張ってください」、町内の青年団、深澤仁喜(きみのぶ)さん(21)は「周囲への感謝の気持ちを忘れずに人生を切り開いて」と祝った。

 中学・高校時代のスライド上映では「懐かしい」と歓声が上がり、新成人ライブステージも繰り広げられ、終始和やかな雰囲気に包まれた。

 式典後は会場ロビーや玄関先で現況報告や連絡先の交換、記念撮影を楽しんだ。この日は熊石地域でも式典が行われた。

提供 - 函館新聞社


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