函館市の10月 生活保護 前年より増加

update 2010/12/31 13:31


函館市の10月の生活保護率は43.8‰(パーミル=人口1000人当たりの被保護者数)となり、前月(43.9‰)をわずかに下回ったものの、前年同月比では2.1ポイント増え、増加傾向に歯止めがかからない。渡島、桧山両管内の町でも、江差町が同2.6ポイント増加するなど、全体的に増加が続いている。

 函館市の保護率は、4月から9月にかけて5カ月連続で増加し、合わせて1.0ポイント増となった。9月の保護者数は同市にとって過去最多の1万2399人(前月比11人増)となっていた。10月の保護者数は、前月比13人減の1万2386人。一方で世帯数は、同14世帯増(8807世帯)となるなど、保護世帯の核家族化が進んでいることがうかがわれる。

 保護率は通常、受けやすい冬期(11―3月)には夏期よりも増加しやすい。函館市福祉事務所は「今回は保護者の若干の減少がみられたが、11月以降の保護者はこれを上回って増加している」として、一時的なものとする。

 隣接する北斗市でも、保護者数は前月比3人減の828人に対し、世帯数は同1世帯増加。わずかな動きではあるが、似た傾向がみられた。

 道南全体の保護率は、渡島が前年同月比0・7ポイント増、桧山は同1.4ポイント増で、いずれも増加傾向にある。

 全道の市での函館市の保護率は、これまでと変わらず3番目に高い。最も高い釧路は52.3‰、2番目の三笠は44.3‰。函館の後には歌志内(42.5‰)、小樽(40.1)‰と続き、全道の合計は28.8‰だった。

提供 - 函館新聞社


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