真心おせち届け20年

update 2010/12/30 14:44


 【知内】地域でボランティア活動を行う「知内町婦人赤十字奉仕団」(敦沢良子委員長)は29日、町内の一人暮らしの高齢者に届けるおせち作りを行った。この取り組みは20年間続く年の瀬恒例の行事で、高齢者らも毎年届けられる心のこもった料理を楽しみにしている。敦沢委員長(67)は「みなさんの喜ぶ顔が励みになってこれまで続けることができた」と話している。30日に各家庭に配る予定だ。

 同団は災害発生時に備え、炊き出し訓練や講習会などを定期的に開催しているほか、夏は海岸清掃を行うなど多彩な活動を展開している。おせちを届ける活動は、一人暮らしの高齢者に、手料理で新年を迎えてもらいたいと考え、20年前から始まった。

 この日は朝早くから町中央公民館に集まり準備を開始。メンバー9人が腕をふるって24人分を調理した。メニューは、うま煮やきんぴら、なます、ゆでたエビ、数の子、かまぼこ、コンブ巻きなど全部で16品。正月らしい、彩り豊かで豪華な料理が完成し、折り詰めに盛りつけていった。配るおせちには「風邪をひかないように注意し、良い年をお迎えください」とメッセージも添えた。

 敦沢委員長は「一人暮らしのお年寄りは毎年、楽しみに待っていてくれるので、作りがいがある」と話す。鳴海美江子副委員長(73)は「メンバーが高齢化していているので、若い人に奉仕団に加入してもらい、この活動をしっかりと引き継いでもらいたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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