ショパンピアノコン出場の岡田さん凱旋コンサート
update 2010/12/28 11:24
ポーランドで10月に開かれた「第16回ショパン国際ピアノコンクール」に出場した、函館出身のピアニスト岡田奏さん(19)=パリ在住=の「凱旋コンサート」(市文化・スポーツ振興財団主催)が27日、市芸術ホールで開かれた。岡田さんは故郷函館のホールで洗練された音色を披露。会場からは「ブラボー」と賛辞が送られた。
同コンサートは、函館出身者として同コンクールに初出場した岡田さんのさらなる活躍を願い開催。世界的な音大であるパリ国立高等音楽院ピアノ科を首席で卒業した岡田さんは、惜しくも一次予選で同コンクール敗退。現在は同音楽院室内楽科でアンサンブルの研さんに励んでいる。
「何物にも代えがたい経験になった」とコンクールを振り返った岡田さん。この日はショパンの「ピアノソナタ第2番変ロ短調」「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」、シューマンの「交響的練習曲」の難曲を演奏。4楽章構成の「ピアノソナタ|」では、激しい葛藤や絶望感といった曲想を見事に再現。第3楽章で披露した和音進行はショパンの重い足取りを感じさせ、繊細な弱音で紡いだ甘美な中間部との対比に観客は酔いしれていた。
初めて岡田さんの演奏を聴いたというクラシック愛好家の福田朋子さんは「どの曲も若さあふれる素晴らしいピアノだった。音楽を愛する人たちのために地道に演奏活動を続け、活躍してほしい」と話していた。
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