鏡もち作り大忙し

update 2010/12/28 11:23


 今年もあと4日。道南のもち店では、鏡もちや正月用のもち作りで、1年間で最も忙しい時期を迎えた。函館市本町の「餅の北屋」では、松下文彦社長をはじめ4人の職人や、アルバイト従業員が総出で作業に当たっている。

 同店では、鏡もちは大きなものでは5`から神棚用の200cまで。雑煮などに入れるのし餅は白や豆、草の各種を作っている。もちをつく時は、空気を含んでふっくらとなるよう、機械できねが動く仕掛けの大きな石臼を使い、手作業で行う。つき上がったもちは素早く取り出して重さを量り、待ち受けていた職人が熟練の手さばきで形を作っていた。

 受注量は、不景気の影響を受け、ここ数年では1割ほど減ったが、31日までは多忙な日が続く。ピークは30日で、前日の午後10時から当日の正午までに約800`を作るという。松下社長は「縁起ものなので、来年も幸せが来るようにと一つ一つ心を込めて作っています」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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